Power Appsでテーブル形式のデータにフィルターをかけて完全一致、前方一致、部分一致などで絞り込み、レコードや値を取得できる、LookUp関数の使い方について解説します。
Lookup関数とは
1 つ以上の条件に基づいてテーブル内の 1 つのレコードを検索します。
公式より引用
構文
第二引数までだとレコード型が、第三引数を設定するとテキストや数値などの値が出力されます。
LookUp(テーブル,条件式 [, 換算式 ] )
テーブル:検索対象のテーブル
条件式:表示したいレコードを検索するための条件式
換算式:列名を指定することで条件式に一致した行の値を出力します。また、検出されたレコードを換算式により値を変化させて取得することができます
基本の使い方
以下のSharePointリストをデータソースとして説明します。
Power Platformの城というコミュニティでLookUp関数の使用方法を説明した際の動画です。
基本的な使い方や発展的な使い方をハンズオン形式で紹介していますので、動画形式で学びたい方は以下をご覧ください。
行検索
以下の数式で、ギャラリーで選択したレコード(Gallery.Selected)のIDに一致するレコードを取得できます。
Gallery.Selectedとほぼ同じ結果を返します。
LookUp(データソース, ID = Gallery.Selected.ID)
テキスト表示
以下の数式で、ギャラリーで選択したレコード(Gallery.Selected)のIDに一致するレコードのタイトルを取得できます。
Gallery.Selected.タイトルと同じ結果を返します。
LookUp(データソース, ID = Gallery.Selected.ID, タイトル)
LookUp(データソース, ID = Gallery.Selected.ID).タイトル
テキスト検索(完全一致)
以下の数式で、データソースのタイトル列で入力したテキストに完全一致するレコードのタイトル列を取得します。
LookUp(データソース, タイトル = TextInput.Text, タイトル)
論理積(And)複数条件のとき
複数条件でレコードを検索するときは、第二引数でAnd関数や&&を使用して行を指定します。
論理和複数条件のとき
複数条件でレコードを検索するときは、第二引数でOr関数や||を使用して行を指定します。
発展的な使い方
With関数で見やすく
入れ子が深い場合はAs演算子を利用しましょう。
Param関数と組み合わせる
Param関数と組み合わせることで、アプリ起動時に特定のアイテムを表示した状態のURLを発行することができます。
コメント
[…] 詳しく→LookUp関数の使い方、解説 […]
[…] Itemにはレコード型の情報を入力する必要がありますので、LookUp関数を使用してレコードを指定することも可能です。 […]