Power AutomatePower Automate for desktop

Power Automate for desktop(PAD)とは?

Power Automate

Microsoftが提供するRPAであるPower Automate for desktop(PAD)が、2021年3月無償化されました。

この記事では、

  • Power Automate for desktopとは
  • Power Automateのクラウド版とデスクトップ版の違い
  • Power Automate for desktopのインストール手順
  • Power Automate for desktopを使用する上での注意

について解説します。

Power Automate for desktopとは

概要

Power Automateの機能の一部だったPower Automate for desktopが、2021年3月無償化されました。

Power Automate・Power Automate for cloudについて→Power Automate for cloudとは

WEBブラウザ・デスクトップ上の操作を自動化、各種言語(Python,VBAなど)スクリプトの実行やExcelなどのデータからの情報取得がすべて自動で実行できます。

このように、様々なアクションを備えたRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が、Power Automate for desktopです。

Power Automate for cloudとPower Automate for desktopの違い

Power AutomateにはPower Automate for cloudとPower Automate for desktopの2種類のサービスがあります。

Power Automate for cloudはクラウド上でフローが完結するもの(クラウドフロー)を作成します。

一般にDPAと呼ばれるものです。

例えば、Excel内のデータを拾い、Teamsに投稿するなどの動作です。

これはクラウド上で自動化が完結しますので、フロー実行中にPCを起動している必要はありません。

Power Automate for desktopは、デスクトップ上で動作するフロー(デスクトップフロー)を作成します。

デスクトップ上で動作しますので、フロー実行中には基本的にPCを起動している必要があります。

無償版と有償版の違い

ここでいう有償版とは、「アテンド型 RPA のユーザーごとのプラン」のことを指します。

無償版では、Power Automateとの連携が出来ません。そのため、スケジュール(定期実行)やPower Automateで用意されている様々なトリガーを使用してフローを起動することはできません。

また、有償ライセンスを所持している場合は他のアカウントと作成したフローを共有することが出来ます。

しかし、無償版でもこの記事の方法で共有することが出来ます。

【Power Automate Desktop】 作成したフローの共有方法

アカウント種別ごとの違い

このPower Automate for desktopが無償化されたことにより、Microsoftのアカウントさえあれば誰でもRPAを始めることが出来るようになりました。

そのMicrosoftのアカウントに関してですが、現在以下の3つの種類があります。

  • 個人アカウント
  • 組織、学校アカウント
  • 上記どちらかのアカウントに「アテンド型 RPA のユーザーごとのプラン」のライセンスを付与したアカウント

です。それぞれに出来ること、フローの保存先が違います。

個人アカウント(無償版)

Microsoftのサービスなどを利用する際に作成した、誰でも作成できる一般のアカウントです。

フローは個人のOneDrive内に保存されます。

保存先→OneDrive / アプリ / Power Automate Desktop

組織、学校のアカウント(無償版)

会社や学校などの組織でoffice365にログインする時のアカウントです。

フローは組織既定の環境のMicrosoft Dataverseに保存されます。

上記どちらかのアカウントに「アテンド型 RPA のユーザーごとのプラン」のライセンスを付与したアカウント(有償版)

上記どちらかのアカウントに「アテンド型 RPA のユーザーごとのプラン」というライセンスを購入して権限を付与すると、先ほど紹介した有償版での機能が使用できるようになります。

また、こちらはPower Automateの有償版ですので、Power Automateのプレミアムコネクタを使用できるようにもなります。

フローは環境全体のMicrosoft Dataverseに保存されます。

Power Automate for desktopのインストール方法

1.インストールファイルをダウンロード

以下公式サイトよりダウンロードします。

公式サイト→https://flow.microsoft.com/ja-jp/desktop/

2.ダウンロードした.exeファイルをクリック

3.案内に従ってインストール

これで、Power Automate for desktopを使用する準備は整いました。

4.ブラウザの拡張機能をインストールする

これだけでもフローを作成することは出来ますが、ブラウザーを操作するためには各種ブラウザー(Microsoft EdgeInternet ExplorerGoogle ChromeMozilla Firefox)ごとに拡張機能をインストールしなくてはなりません。

Chrome

Microsoft Edge

Mozilla Firefox

Internet Explorer(拡張機能ではないため公式サイト)

お使いのブラウザに合わせて拡張機能をインストールしてください。

Power Automate for desktop使用上の注意

スクレイピング禁止サイトでのスクレイピング

スクレイピング(WEBサイトから自動でデータを取得する行為)が禁止されているサイトがあります。スクレイピングなどWEBサイトに接続する際は利用規約をよく確認しましょう。

Power Automate for desktop活用事例

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まとめ

  • Power Automate for desktopとは
  • Power Automate for desktopのインストール手順
  • Power Automate for desktopを使用する上での注意

について解説しました。

みなさんもぜひPower Automate for desktopを活用して色々な単純作業を自動化してみてください。

コメント

  1. […] Power AutomateのRPA機能であるPower Automate for desktopは、Power Automate for desktop(PAD)とは?をご覧ください。 […]

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