Power Appsには、テナントに所属している人の情報を取得出来るOffice365ユーザーコネクタというコネクタがあります。
この記事では、
- Office365ユーザーコネクタのSearchUserV2の構文、取得できるデータ
- コンボボックスでのユーザーの検索・選択する方法
- ギャラリーでの検索結果の一覧表示
を紹介します。
Office365ユーザーコネクタの追加方法
左側のデータタブから、データの追加を選択します。
Office365ユーザーコネクタが追加されます。
SearchUserV2 | ユーザーを検索する
ユーザーを検索できます。
構文
Office365ユーザー.SearchUserV2({searchTerm:Text, isSearchTermRequired:Boolean, skipToken:number})
レコード型の引数を渡します。
searchTerm | 検索するテキスト |
isSearchTermRequired | falseにした場合はsearchTermが空白の場合に全ての結果を返します。 |
skipToken | 何件取得するか |
取得できる項目(よく使用する項目のみ)
Department | 所属部署 |
DisplayName | Teamsなどでの表示名 |
Id | ユーザーのid |
メールアドレス |
UserProfileV2と同様の出力が得られますが、列名の先頭が大文字です。
使用する時の注意
取得される項目はvalue内に格納されていますので、
Office365ユーザー.SearchUserV2(~).value
とすることで検索したユーザーの情報(テーブル型)が得られます。
コンボボックスで検索する方法
簡単コピペ
コピペの方法は以下の記事をご確認ください。
作り方
コンボボックスを画面に追加し、以下の数式を入力します。
Office365ユーザー.SearchUserV2({searchTerm:Self.SearchText}).value
プロパティ→フィールド→編集より、以下の通り設定します。
レイアウト | 二重線 |
主要なテキスト | DisplayName |
副次的なテキスト | Department |
SearchField |
InputTextPlaceholderを"ユーザーの検索"に、
複数選択の許可、検索の許可がオンになっていることを確認します。
これでコンボボックスの検索欄に入力したテキストでユーザー検索・選択ができるようになりました。
検索対象列の変え方・増やし方
検索対象の列を変更するには、プロパティ→フィールド→編集より検索対象にしたい列を選択します。
UI上では単一選択しかできませんが、SearchFieldsプロパティに列を,区切りで入力することで複数列での検索が可能になります。
ギャラリーで検索結果を一覧表示する方法
テキスト入力とギャラリーコントロールを配置し、ギャラリーコントロールのItemsプロパティを以下の通り設定します。
Office365ユーザー.SearchUserV2({searchTerm:TextInput1.Text,isSearchTermRequired:false}).value
テキスト入力に入力したテキストでユーザーを検索することができました。
isSearchTermRequiredをfalseにすると、searchTermが空白の場合には全ての結果を返すようになります。
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