【Power Apps】年度と四半期の計算方法

2024.07.152023.10.16

Power Appsで年度と四半期をテーブル形式で計算する方法を紹介します。

年度の出し方
1. 〇〇年度
2. FY〇〇
四半期

年度の出し方

四半期の出し方はシンプルで、会計年度の切り替わる月以前は年の値に-1するだけです。

〇〇年度

以下は会計年度が切り替わる月が10月の場合に、〇〇年度と表示する数式です。

Year(Today()) + If(Month(Today()) < 10 , -1)　& "年度"

FY〇〇

以下は会計年度が切り替わる月が10月の場合に、FY〇〇と表示する数式です。
年度の右2文字をRight関数で抜き出しています。

"FY" & Right(Year(Today()) + If(Month(Today()) < 10 , -1), 2)

四半期

今日が四半期の何Qかは以下の数式で算出可能です。

Sequence関数で出したインデックスのテーブルに、AddColumns関数で月と四半期の列を計算で追加しています。

追加した月の列と現在の月を比較し、四半期を出力しています。

LookUp(
    AddColumns(
        Sequence(12, 0),
        "Month",
        4 + ThisRecord.Value - If(4 + ThisRecord.Value > 12, 12),
        "Quarter",
        If(
            ThisRecord.Value <= 2, "Q1",
            ThisRecord.Value <= 5, "Q2",
            ThisRecord.Value <= 8, "Q3",
            "Q4"
        )
    ),
    Month = Month(Today()),
    Quarter
)

会計年度の切り替わりが6月で、第n四半期という出力形式にしたい場合は以下に書き換えてください。

LookUp(
    AddColumns(
        Sequence(12, 0),
        "Month",
        6 + ThisRecord.Value - If(6 + ThisRecord.Value > 12, 12),
        "Quarter",
        If(
            ThisRecord.Value <= 2, "第一四半期",
            ThisRecord.Value <= 5, "第二四半期",
            ThisRecord.Value <= 8, "第三四半期",
            "第四四半期"
        )
    ),
    Month = Month(Today()),
    Quarter
)

AddColumns関数で出力されるテーブルは以下のようになっており、この部分をコレクションに格納しておけば四半期テーブルを作成することができます。