コントロールを選択するSelect関数、コントロールを初期状態に戻すReset関数を紹介します。
Select関数
Select関数は他のコントロールの動作プロパティから、コントロールを選択できる関数です。
OnChangeやOnSuccessからの呼び出しは可能ですが、OnChangeなどの他の動作プロパティを呼び出すことはできません。
コントロールでの選択アクションをシミュレートし、OnSelect 式の評価を実行させます。
公式より引用
構文
Select(Control [, Row or column, Child Control] )
Control – 選択するコントロール。
行または列 – ユーザーの代わりに選択するギャラリー コントロールの行または列の数 (1 から開始)。
子コントロール - 「コントロール」パラメーターで識別されるコントロールの子コントロールを選択します。
使い方
ギャラリーのn行or列目を選択する
第一引数にギャラリーを設定すると、普通のコントロールと同様ギャラリーのOnSelectプロパティを実行します。
ギャラリーの第二引数に選択したい行数の数字を入れると、ユーザーがその行数を選択した時と同じ動作をします。
第三引数にコントロール名を入力すると、第二引数で設定した行数内のコントロールを選択した時と同じ動作になります。
動作関数のまとまりを関数として呼び出す
複雑かつ何度も実行するような動作関数をボタンに書いておいて、他のコントロールのOnSelectでSelect関数からボタンを選択すると数式が簡単になります。
パラメータを伴う複雑な数式はコンポーネント化しましょう。
Reset関数
コントロールを初期状態に戻す関数です。
入力コントロールを既定値にリセットします。
公式より引用
構文
Reset( Control )
Control – リセットするコントロール。
使い方
コントロールをDefaultプロパティの状態に戻す
基本的にはコントロールをDefaultプロパティの状態に戻すために使用します。
個人的にはテキスト入力、日付の選択やコンボボックスでよく使用します。
ギャラリーをDefaultに設定したレコードを選択した状態に戻すときにも使用します。
トグルでの移動検知・動作の数式の実行
2048では、トグルでギャラリーの移動検知を行い動作の数式の実行をさせた後にReset関数をギャラリーに対して実行することで、ゲームを再現しています。
実行できないプロパティ
[Select関数] OnStart
OnStartからはSelect関数は実行できないので、OnVisibleなどで代替しましょう。
[Select関数] 他の画面の動作プロパティ
他の画面のコントロールは選択できません。
[Select関数, Reset関数]同じ階層にあるコントロールしか呼び出せない
ギャラリーでコントロールに親子関係がある場合、同じ階層のコントロールしか引数に設定できません。
ギャラリーの外からギャラリー内のコントロールを選択する場合には前述の第三引数まで設定する方法で、
ギャラリーの中からギャラリーを選択する場合にはSelect(Parent)を使用しましょう。
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