Power AppsとPower Automateの使い分け・機能差異について、実装可否と実装難易度の観点から考えてみました。
Power Automateでしかできないこと、Power Appsでしかできないことを理解し、適切な実装方法を選択できるようになりましょう。
※初心者向けの解説を想定しているので、標準的なアクションの範囲で実行可能な処理のみ考慮しています。
この記事は、Power Automate Advent Calendar 2023 12月23日担当分の記事です。
Power Automateでのみ実装可能な機能
定時的に処理を実行したい場合(通知系)
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リマインドや夜間のバッチ処理など、定時的な処理はPower Automateでしかできません。
Power Appsで実装できるのはユーザーの操作が必要なものに限ります。
コネクタのトリガーを利用したい場合
メールの受信時やSharePointリストの変更時など、コネクタのトリガーによって処理を実行したい場合もPower Automateでしか実装不可です。
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同じくPower Appsで実装できるのはユーザーの操作が必要なものに限ります。
Power Appsでのみ実装可能な機能
ユーザーの操作画面が必要
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Power Automateは基本的にユーザーが操作するUI(GUI)を持たない、単なる自動化処理にしか利用することができません。
ユーザーがデータを検索したり、データを入力したりする操作が必要な場合は、当然ながらPower Appsで画面を作成する必要があります。
Power Appsのみでは実装できない機能
ドキュメントライブラリへのファイル保存
主にドキュメントライブラリへのファイル保存など、SharePointやExcelコネクタのアクションはPower Automateを介す必要があります。
ファイルの一覧表示はドキュメントを選択すれば可能です。
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UntypedObject型の入力が必要な場合
入力パラメーターが複数存在し、選択の結果によって入力されるパラメーターの型が変化するようなアクションはPower Automateで実行する必要があります。
そのような場合にはPower Automateを併用し、Power AppsからPower Automateに値を渡して、Power Automateでの処理の結果をPower Appsに返す必要があります。
一部のアクションに関してはJSON関数を用いることでPower Appsのみで実装可能な場合もありますが、後述するように初心者の方はPower Automateを併用した方がいいかもしれません。
実装難易度
コネクタのアクションへの入力パラメータの設定
以下の記事で詳しく記載していますが、コネクタのアクションへの入力パラメータの設定方法はPower Automateの方が圧倒的にわかりやすいです。
そのため、初心者の方がコネクタを利用した処理をアプリに組み込みたい場合はPower Automateと併用するのがおすすめです。
以下のようにPowerAppsトリガーとコネクタのアクションを設定し、アプリにフローを紐づけることで簡単にコネクタのアクションを利用できます。
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