Power AppsからPower Automateのデスクトップフローを動かすために必要な要件を調べてみました。
実際に動作させるための環境が用意できなかったので、間違っているところがあれば教えてください。
この記事はRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション) Advent Calendar 2023 12月8日担当分の記事です。
ライセンス
ライセンスはアプリ作成で通常の(無償の範囲の)Power Appsライセンスとデスクトップフローを実行するフロー作成でPower Automateの有償ライセンスが必要です。
アプリ作成:E3またはE5ライセンスまたはPower Appsのスタンドアロンライセンス
E3やE5ライセンスなどの基本的なPower AppsやPower Automateの利用権を持つライセンスまたはPower Appsの有償ライセンスがPower Appsでアプリを作成するために必要です。
Power Appsのライセンス家系図については以下のヨウセイさんの記事を参考にしてください。
色々あるPower Apps について (Microsoft Power Apps Advent Calendar 2023/12/1)
フロー作成:Power Automateのプレミアムライセンス
Power Appsのアプリから有償機能を含むPower Automateのフローを実行する場合は、Power Automate プレミアムまたはPower Automate プロセスのいずれかのライセンスが必要です。
クラウドフローからのデスクトップフローの実行が有償機能に該当します。
ユーザーに紐づくか、フローに紐づくかという違いなので、一人のユーザーが多くのフローで有償機能を使用する場合はPower Automate プレミアム、一つの有償機能を持つフローを複数ユーザーで使用する場合はPower Automate プロセスを購入します。
Microsoftアカウントの種類
デスクトップフロートクラウドフローの接続にはPower Automateの有償ライセンスに加えて、Microsoftアカウントの種類が組織・会社・学校のいずれかである必要があります。
Windows10のエディション
Power Automateの有償ライセンスを保有しているアカウントでも、Windows 10 Home版だとクラウドフローからのデスクトップフロー実行やフローの共有を行うことができません。
そのためPower Automate for desktopを使用するWindowsのエディションを、Windows 10 Pro/Enterprise/Server版にする必要があります。
Power AppsからPower Automateのデスクトップフローを動かすために必要な要件まとめ
Power AppsからPower Automateのデスクトップフローを動かすために必要なライセンスは、以下の2つです。
- Power Automateの有償ライセンス(Power Automate プレミアムまたはPower Automate プロセス)
- Power Appsの基本的な利用権を持つアカウント(E3, E5など)
クラウドフローからデスクトップフローを実行するのに必要な要件は以下の2つです。
- Power Automate for desktopを使用するWindowsのエディションがWindows 10 Pro/Enterprise版である
- Microsoftアカウントの種類が種類が組織・会社・学校のいずれかである
このように個人には厳しい要件なので、会社にお願いして有償ライセンスを購入してもらいましょう。
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