アプリ開発において、特に初心者だとないがしろにされがちなUI/UXデザイン。
- UI/UXデザインについて勉強したいけど、勉強の仕方がわからない
- UI/UXデザインを書籍で体系的に学習したい
- 開発したアプリのUI/UXデザインを改善したい
という方に向けて、UI/UXデザイン関連のおすすめ書籍を紹介します。
UI/UXデザインの学習は書籍がおすすめ
Power Appsでアプリ開発をするようになってからUI/UXデザインの勉強をしていますが、以下の理由でWeb検索よりも書籍で学習する方が学習効率がいいと感じています。
- 体系的な知識を習得する効率がいい
- 目次や索引で見返すのが簡単
- Web検索では自分が得たいと考えている情報しか得られない
UI/UXデザイン関連のおすすめ書籍
ここからはUI/UXデザイン関連のおすすめ書籍をどんな人におすすめか、どのような知識が得られるかという観点で紹介していきます。(広告を含みます)
ノンデザイナーズ・デザインブック
おすすめしたい人:すべての社会人におすすめ
学べること:デザインの基本原則や作例を体系的に学べる
デザインはセンスではなくロジックです。あなたのアプリがダサいのはセンスがないからではなく、知識がないからです。
つまり、ロジックさえ理解すればセンスがなくても誰でも優れたデザインを作り出すことができるということです。
この本は表題の通りデザイン初学者にお勧めの本で、デザインの基礎・原則などのルールを学ぶことができます。
デザインの四原則である近接・整列・反復・コントラストや、色の使い方・色が与える印象を知っておくことはアプリ開発だけでなく、パワポなどの資料作成においても役立ちます。
UIデザイン必携 ユーザーインターフェースの設計と改善を成功させるために
おすすめしたい人:アプリ開発初心者(市民開発レベル)におすすめ
学べること:UI/UXデザインの原則(人間の認知特性やアプリの構造・ナビゲーションなど)
UI、UX、デザイン、アート。あなたはこれらの単語を正しく説明できますか?
この本では「使いやすいUIデザイン」を作るために必要なプロセスやテクニックを学ぶことができます。
デザインの基本原則に加え、UI/UXデザインをする上で考慮すべき人間の認知特性(わかりやすさ・使いやすさ)を理解し、認知負荷を下げるためにはどのようなUIデザインをすべきかを学ぶことができます。
今回紹介するUIデザインの本の中では最も初学者におすすめです。
オブジェクト指向UIデザイン
おすすめしたい人:アプリ開発中級者におすすめ
学べること:業務要件から使いやすいアプリデザインを設計するための手順
あなたはこんなアプリを作ってしまっていませんか??
私が初心者の頃に作っていたアプリもこんなUIをしていました。
この本では、GAFAMのエンジニアが作るTeamsやInstagramなどのUIはなぜ優れているのか、オブジェクト指向UIデザインとは何かを学ぶことができます。
私がUIデザインに興味を持ったきっかけとなった一冊です。少し内容が難しいので完全に理解するためには何度も読む必要がありますが、この本を読む前と読んだ後では作れるアプリの質が全く違います。よくわからなければとりあえずTeamsのUIパクっておけばOK
著者のサイトもおすすめです。
縁の下のUIデザイン
おすすめしたい人:開発中アプリのUIを改善したいアプリエンジニア・デザイナー
学べること:よりよいUIを作るためテクニックや改善案
「なんとなく」でコントロールを置いたり配色を決めたりしていないでしょうか?
私たちが普段使用しているサービスのボタンや配色は必ず意図を持って作られています。
この意図を持つにはどうすればよいか、具体的なテクニックが実例を用いて説明されています。
これまでに比べて具体的な改善方法が紹介されているので、アプリを開発・運用したことがある方におすすめです。
スマートWebデザイン 脱・自己流のデザイン&データ作成術
おすすめしたい人:Webデザイナー
学べること:WebアプリやサイトにおけるUIデザインのトレンド・ルール・基礎知識
Power Appsでアプリを開発するとあまり意識することはないですが、一般的なウェブ開発(CSS, HTML, JS)ではどのようにUIをデザインするかが紹介されています。
ブラウザで動作するWebアプリだからこそ考慮すべきことを学ぶことができます。
半分くらいはツール(Figma, Photoshop, Illustrator)についてのTips等についてのページです。
現場のプロがわかりやすく教えるUI/UXデザイナー養成講座
おすすめしたい人:UI/UXデザイナーを目指している方・エンジニア
学べること:プロのUI/UXデザイナーが考えていること
エンジニア向けというよりはUI/UXデザイナー向けですが、エンジニアが読んでもわかりやすいですし勉強になる内容です。
UI/UXデザイナーがどのようにUI/UXの設計・リサーチ・評価を行っているかが紹介されており、業務内容やデザインシステムなど実践的なことも説明されています。
デザインシステムやプロトタイプの考え方など、アプリ開発PJのドキュメント等でも非常に参考になると感じました。そういう点ではITコンサルタントにもおすすめです。
さいごに
様々なUI/UXデザインの書籍で、「デザインとはセンスではなくロジックである」ということを少しでも理解していただければ幸いです。
ただUI/UXはどちらもUserに関係することなので、利用者によってはこのロジックが通用しないケースがあることを覚えておいてほしいです。
例えばモダンなUIのアプリを作っても、利用者がレガシーであればレガシーなUIのままである方が使いやすいと言われるケースはよくあります。
どれだけ優れたUIのアプリを開発しても、UXが悪いといいアプリケーションとは言えません。
ユーザーに寄り添い、自分の正しさを主張しすぎず謙虚にUI設計を行いましょう。
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